完全図解|8つの視点で“本当の自分”を言語化する方法

自分を知る

自己分析、こんなモヤモヤありませんか?

  • 診断ツールをいくつも試したけど、結局「で、私は何がしたいの?」で止まる

  • 「価値観」「強み」「適性」──似たような言葉に振り回されてしまう

  • 転職や就活で“自分の軸”が必要なのに、どこから手をつければいいか分からない

それ、実はあなたの「感性」や「努力」が足りないのではありません。
“やり方”が曖昧なまま、手探りで進めてしまっているだけかもしれません。


本記事では、300人以上の学生と向き合ってきたリクルーターである筆者が、就活・転職・自己実現に使える「納得感のある自己分析法」をお届けします。
8つの視点から自分を捉える「8Dセルフマップ」を使えば、あなた自身が驚くほどクリアに“自分の輪郭”を描けるようになります。

自己分析に納得できない理由【3つの落とし穴】

世の中には色々な方法やツールが出回っていますが、それを単にこなすだけでは、本当の自分像は見えて来ません。自分が納得できない状態では到底面接官の事も納得させる事はできません。

言葉の定義があいまい

「価値観」「強み」「資質」「やりたいこと」…似たような言葉、たくさんありますよね。

でも、これをあいまいなまま使うと…

  • 本当は“執着”なのに“価値観”だと思い込む
  • “強み”と思っていたら“ただの癖”だった

そんな誤解が生まれます。
まずは言葉を明確に定義することが、納得の第一歩です。

ツールと目的がズレている

  • 自分史 → 感情の変化を知るには◎、特性や強みを知るには不向き

  • モチベーショングラフ → 情熱や価値観は見えるが、資質の分析には向かない

つまり、「何を知りたいのか」によって使うツールを変える必要があります。

優先順位がつけられない

ツールに良くある例ですが

「共感力もリーダーシップもある」…って言われても、「で、何が一番大事なの?」と思いませんか?

ツールだけではあなたの想いの強さまでは分かりません。
だから納得できない。つまり、機械的な診断に頼りすぎてはいけないということです。

🔍 自己分析に必要な3つの事

  1. 項目とその関係性を理解する

  2. 各言葉の定義を明確にする

  3. 目的に合った手法で自己分析を行う

ここからはそれを踏まえた具体的なフレームワークをご紹介します。

8Dセルフマップ:「8つの視点(Dimensions)」で自分を多角的に捉える

どんなフレームワーク?

過去の経験や日常から出てくる本能的/後天的な素材を掛け合わせて自己を体系的に理解するフレームワークです。

素材ワード

一番外側にある4つの項目、「価値観」「好きなこと」「あるべき自分」「特異なこと」は「素材ワード」と呼んでいます。あなたの経験や日々の生活の中から直接導きだすべき項目です。

特徴1特徴2素材ワード定義/意味
後天的(論理的)自分目線価値観自分の人生で大切にしている事柄。決して達成する事のない人生の方向性。死んだ時にこんな人だったと言ってもらいたい事。
他人目線あるべき自分自分はこういう人間だ、だからこうでなければならない。という社会の中における自分像。自分に課したあるべき姿やそれに基づく自分の中のルール、すべきこと。
本能的主観的好きなこと情熱を持って取り組んでいる事柄。好きな事。本能的に五感レベルで心地よく感じる事。
客観的得意なこと行動や思考において、自然と人よりできる事。長所・短所を中立的にとらえた特性。※知識やスキルではない。

調理ワード

そして内側にある4つの項目、「資質」「使命」「執着」「癖」は「調理ワード」と呼んでいます。「素材ワード」の掛け合わせによって導き出されるものです。

素材ワード1素材ワード2調理ワード意味合い
価値観好きなこと情熱人生の中で取り組みたい非常に重要なテーマ。やりたい事。ライフワークとなりうる事。
得意なこと資質あなたが社会に対し提供する価値。あなたの価値観に基づいて発揮する事ができる特性。
あるべき自分好きなこと執着いままでの自分が作り上げてきた執着や欲求。
得意なこと行動パターンついついとってしまう癖。長所や短所でもある。

💡ポイント 下半分はいらない様でとても重要。

実際に活用したいのは上半分だけでいいのでは?と思った方も多いと思います。

資質を活かして情熱(やりたい事)を全する事がゴールだと思いますのである意味その遠りです。

しかしそれを明確にするにはむしろ下半分が非常に重要です。
今思うやりたい事は単なる執着かもしれませんし、今思う強みは資質ではなく悪い癖かもしれません。

行動パターンや執着を把握する事で、逆に情熱や資質がより鮮明に浮かび上がります。

知識やスキルは手段

知識やスキルは何か成果を出す上で非常に重要なものですが、実は自己分析の本質ではありません。

【位置づけ】

  • やりたい事(情熱)を実現するために持つべき武器
  • 自分の価値を最大化してくれるもの

あくまでも資質と情熱を橋渡しする手段です。

単なる○○学を勉強してきましたではなく、

  • 今まで習得してきた事をどう生かすのか。
  • 今後何を習得すべきなのか

という視点がむしろ重要です。

💡ポイント 自己分析の王道 ”強み”はMAPの中には出てこない?

強みとは、「得意なこと」×「知識/スキル」のかけ算で“状況に応じて変化するもの”。
・ゴールAなら → 得意なこと① × スキルA
・ゴールBなら → 得意なこと② × スキルB

だからこそ、「あなたの強みは?」という質問にMAPだけでは答えられません。
スキルを含めた文脈とセットで考える必要があります。

「うちで何を実現したいの?(情熱)それができる理由は?(資質)」の文脈であれば、
あなたの強みは資質×知識/スキルという事になります。

8Dセルフマップを作ろう!

STEP1:素材ワードを導き出す

素材取り組み方
価値観過去の大きな出来事や、困難をどう乗り越えたか、得られた教訓を整理する
あるべき自分自分史を作成、感情の変化や何が今の性格を形づくったのかを知る。その中で自分の言い訳にしていることや、作り上げた自分像を把握する。
好きなこと好きな事や長く続けている事を挙げ、より具体的にどんな部分が好きなのか要素分解する。
得意なこと普段あなたがしてしまう事や自然にできる事からあなたの特性を把握する。

STEP2 素材を掛け合わせて調理ワードを言語化

資質、行動パターンは得意なことを分解すると楽

得意なことは人によってはかなりの数出ます。
それ分、資質と行動パターンの言語化に苦労するかもしれません。

対処法:価値観寄り/あるべき自分寄り?「得意なこと」を分解してから掛け合わせる

無意識にやっている得意なことでも実は

  • 価値観の影響を強く受けているもの
  • あるべき自分(他人目線の社会的自分)の影響を強く受けているもの

があります。

分解してから掛け合わせる事で要素が減り言語化しやすくなります。

情熱と執着は”好きなことにどう取り組むか?”で言語化

情熱領域:好きなことにどう取り組むのか?
執着領域:どう取り組めば(他人目線の)あるべき自分でいられるのか?

を考えることで言語化できます。

💡ポイント 情熱領域(やりたい事)が抽象的過ぎる時の対処法

好きなことを”要素”から”対象そのもの”に変更するとよりピンポイントの情熱を言語化できる。

例えば、「ものづくりで人々を喜ばせる」といっても範囲が広すぎる。と感じたら、車、オシャレ、歴史的建造物など、好きの対象となる”名詞”を置くことで、車づくり、アパレル開発、古民家リフォーム等具体化できます。

STEP3 自己理解の核心!各項目の整合性を確認する

すべての項目が導き出せたら必ず各々の整合性を確認します。

  • これは執着なのか、情熱なのか?
  • 本当に価値観なのか?それとも資質なのか?

整合性を確認する過程で自分自信を客観的に把握する事ができます

筆者の例を掲載しておきます。

まとめ

この記事では、自己分析がうまくいかない理由とそれを解決する自己分析MAP、8Dセルフマップをご紹介しました。

素材キーワードを出すための質問集も是非ご覧ください。
自分の価値観が分からない人へ。価値観を知るための質問7選!

💡 ライフワーク(情熱)をビジネスにしたい人へ

自己分析は就活や転職のためだけに行うものではありません。
あなたの”天職は、資質と知識/スキルを総動員して情熱のもてる人生で重要なテーマに取り組むこと”です。その様な仕事を見つけるのは至難の業です。

やりたい事が一つじゃなかったという事も良くあります。(私もその一人)
時には自分で仕事を作るというアプローチも重要です。

このブログでは自分の情熱領域であるライフワークをビジネスにする”ライフワークビジネスの作り方”についても情報発信していますのでそちらも良ければご覧ください。

💬 あなたの8Dマップ、見せてください!

このMAPを使って「自分の情熱が見えてきた!」「資質が意外だった!」など気づきがあれば、ぜひX(旧Twitter)で #8Dセルフマップ をつけて投稿してみてください。

メモ帳にコピペしてスマホで分析できる様に表にしたものを載せておきます。

8Dセルフマップ価値観(ありたき自分)あるべき自分
好きなこと情熱執着
得意なこと資質行動パターン
(知識/スキル)

筆者も定期的に見に行きますし、リプで感想も送ります!
また、ブログコメント欄でもご感想・ご質問お待ちしています。

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