価値観を言語化する|人生の軸を見つける7つの質問

自分を知る

「今の仕事や生活、このままでいいのか…」
「大事な選択のはずなのに、何を基準に決めればいいかわからない」

そんな不安を抱えていませんか?

就職、転職、副業、独立、結婚…人生の分岐点に立つたびに問われるのが、
「自分は何を大切にしたいのか」という価値観です。

実は誰でもコツをつかめば、自分の価値観を言語化し、大切な判断ができるようになります。

この記事では

  • 価値観が分からなくなってしまう理由
  •  価値観とは何か?
    欲求・あるべき自分との違い
  •  価値観を言語化する7つの質問

をお伝えします。

リクルーターを通して300人以上の学生に向き合い、価値観の言語化をサポートしてきた筆者おすすめ方法論ですので、ぜひご活用ください。

なぜ、私たちは「大切なこと」が分からなくなるのか?

理由①欲求軸で判断軸にしているから

「お金持ちになりたい」
「でも休みも欲しい」
「容姿がいい人と一緒になりたい」
「でも性格も大事」

このように欲求は無限にあふれ、しかも矛盾しがちです。
そのため、欲求を判断軸にしてしまうと迷うのは当然です。

ありたき自分(価値観)とあるべき自分(固定観念)が混同している

  • 「親に認められる生き方をしたい」→ あるべき自分(他人基準)

  • 「自由に生きたい」→ ありたい自分(内発的価値観)

この2つが混ざると、自分の選択なのか、他人の期待に応えているのかがわからなくなります。

価値観とはなにか?

価値観とは自分の人生で大事にしている方向性

これらはすべて違います。

・単なる欲求
・好き嫌いではありませんし
・明確な到達地点(ゴール)

むしろ永遠に到達することのない自分の中の軸です。

何か物事を判断する時に最も大切にすべき前提条件、いつでも意識的/無意識に関係なく大事にしている考え方、それが価値観です。

欲求との違い

欲求価値観
達成可能であり、満たされると消える一時的なもの。達成不可能で永遠的なもの。
例:お金持ちになりたい例:自由に生きる。
  家族を大切にする。 等

富裕層の資産ラインを越えたら、お金持ちは達成できますが、自由に生きることにゴールはありません。

価値観は「軸」、欲求は「点」──思考がシンプルになる考え方

価値観と欲求の違いをシンプルに説明すると、
それは 「価値観=軸」「欲求=点」 という構図です。

▷ 同じ欲求でも、価値観が違えば意味も行動も変わる

たとえば「お金持ちになりたい」という欲求の裏にある価値観は…

  • 「家族を守りたい」かもしれない

  • 「自由に働きたい」かもしれない

  • 「人に影響を与えたい」かもしれない

同じ“点”でも、“軸”が違えば、選ぶ手段や進む道はまったく変わります。


▷ だからこそ「軸」に立ち戻る

欲求(点)ばかりを追っていると、判断に迷ったり、疲れたりしてしまいます。
でも価値観(軸)をはっきりさせておけば、自然と「何を選ぶべきか」が見えてきます。

あるべき自分との違い

ありたき自分(価値観)あるべき自分
人生で大切にしている軸や方向性。信念。社会における自分像。
作り上げてきた固定観念。
自分目線他人目線

あるべき自分も自分自身ですが、他人目線であるが故に、執着や固執してしまうリスクもあります。
大切なことはやはり、価値観を軸に判断すべきです。

”好き”との違い

好き価値観
明確な対象や特定の分野に対して抱く関心分野間を横断して常に重視している考え方や、信念
例:旅行が好き例:
・人との出会いを大切にする
・知らないものに触れ続ける

このように、好き嫌いは特定の対象や分野に、価値観はそれを横断する考え方や信念として区別できます。

このように価値観とは内発的で自分が進みたいと心から思える方向性です。これが分かる事で人生の選択に迷うことなく自分らしい生き方でできますのでしっかりと言語化して把握しておくことは非常に重要です。

価値観を知るためにすべきこと

価値観は

  1. 繰り返し自分の身に起きた事柄によって醸成される
  2. 人生に影響を与えるような大きな出来事によって形成される

したがって、その過去の出来事や、幼少期の出来事を振り返る事で価値観分かります。
残念ながらスペシャルツールはありません。
紙とペンをもって過去を振り返ることで徐々に輪郭が見えて来ます。

価値観を知るための質問7つ

質問1:あなたが「成功した」と感じる瞬間はどんな時ですか?

成功の定義は人それぞれ異なるため、その人が何を重要視しているのかが分かります。

    1. あなたが「これはうまくいった!」と実感した出来事を3つ挙げてください。
    2. その出来事の共通点は何ですか?
    3. それらの出来事を通じて、どんな感情が生まれましたか?
    4. 何が欠けてしまったら、それは成功と言えなくなりますか?
    5. そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?

質問2:あなたが本当に尊敬する人は誰ですか?

尊敬する人には、自分が理想とする価値観が反映されています。

  1. その人のどんなところを尊敬していますか?
  2. その人の行動や考え方のどんな点に共感しますか?
  3. そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?

質問3:幼少期の思い出の中で、特に幸せだった瞬間はどんな時ですか?

幼少期の幸福な記憶には、その人が本能的に大切にしているものが表れます。

  1. どんな状況で幸せを感じましたか?
  2. なぜ、その瞬間が特に印象に残っていると思いますか?
  3. 大人になった今、その幸せの要素をどう活かせていますか?
  4. そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?

質問4:幼少期に強く印象に残っている「不満」や「嫌だったこと」はありますか?

不快な経験には、「こうあるべきではない」という信念が含まれており、それが価値観の形成につながっている可能性があります。

  1. どんな出来事に、不満に感じましたか?
  2. なぜ、それが不満だと感じたと思いますか?
  3. その経験を通じて、「こうありたい」と思ったことはありますか?
  4. そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?

質問5:人生で最も困難だった出来事は何ですか?

困難な経験を振り返ることで、その人が何を大切にし、どのように対処する傾向があるのかを理解します。

  1. どのような状況で、どんな困難に直面しましたか?
  2. そのとき、どんな感情を抱きましたか?
  3. どのようにしてその困難を乗り越えましたか?
  4. その経験から学んだことは何ですか?
  5. 今振り返ってみると、その経験が自分にとってどのような意味を持つと思いますか?

質問6:他人をどのように評価するときがありますか?

他者に対する評価基準は、自分が何を重視しているかを反映しているかもしれません。

  1. どんなときに「この人はちょっと苦手」と感じますか?
  2. その評価基準は、どのような経験から生まれましたか?
  3. 自分が他人に評価されるとき、どんな基準で見られたいですか?
  4. そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?

質問7:あなたは死んだときにどんな人だったと言われたいですか?

この問いは、人生の終点から逆算して、自分が本当に大切にしているものを明らかにしてくれます。

  1. あなたは、どんな価値を残した人だったと言われたいですか?

まとめ

・なぜ自分の大切なことがなかなか分からない落とし穴
・価値観とはどんなものか
・自分の価値観を知る質問

について説明しました。
ただ、それだけで自己理解ができる訳ではありません。

価値観を含めた8つの視点を把握する事で自分が進むべき道が明確になります。
8つの視点については下記の記事で解説していますのでご覧ください。
完全図解|8つの視点で“本当の自分”を言語化する方法

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