はじめに:その孤独、放っておいてはいけません
- 「誰にも本音を話せない」
- 「人と一緒にいるのに、心はずっとひとり」
- 「このまま大人になっても、ずっと一人なのかな」
そんな孤独な高校生活を送っていませんか?
残念ながら、その状態は時間が解決してくれるものではありません。
でも、環境を変えて、行動を起こす事でその状況は必ず変化していきます。
ではどのような環境でどう行動すれば抜け出すことができるのか、答えは”自分自身で考えたビジネスで社会とつながる事”だと思っています。自分の資質を活かして、一人でひっそりと行動し始めるのです。
このブログでは孤独の正体を踏まえた上で、なぜスモールビジネスがおすすめなのか、孤独なあなただから得られるメリットを解説します。
今では大企業で仲間と共に大きな成果を上げたり、スモールビジネスをやるようになった私ですが、高校時代には1年間ほぼ誰とも話さなかったほど孤独だった過去があります。そこからどうやって脱出したのか、その実体験を踏まえて解説しますので、孤独の悩みからどうにかして抜け出したいと思っている方は是非読んでみてください。
【注意】この記事は“行動できる状態”の人に向けています
もし今、気力もなく毎日がつらいという状態なら、この記事の内容はプレッシャーになるかもしれません。無理はせず、今はそっと閉じてください。元気が戻ったら、また読みに来てくださいね。
孤独の正体
人と話しても心が通わない。言葉が刺さるように感じる。誰といても、どこにいても「自分はひとりだ」と感じてしまう──
その感情、すべてが現実とは限りません。
今だから言えることですが、実は”半分は被害妄想”です。
人は大きな出来事や小さな繰り返しで思考をパターン化していきます。
なので一旦そのパターンができてしまうと孤独はどんどん孤独を深めてしまいます。
いずれ、脳が無意識に孤独パターンと接続するようになり
「なんだ、君か。」
と言われただけで、やっぱり自分は必要とされてないのだと感じ、孤独に感じる様になるのです。
ただ、本来はそうではありません。
別の友達にいたずらしようと待ち構えていたのにあなたが来ただけかもしれません。
周りを見渡せば、実はニュートラルな人たちは案外いるはずです。自分がかけたバイアスによってニュートラルな人々に対しても、裏切られたとか、自分を大切に思っていない、と”向こう側”の人間においてしまうのです。
「時間が解決する」のウソと、孤独を抜け出すリアルなプロセス
私の高校時代で一番嫌いだった言葉は「時間が解決してくれるよ」でした。そんな無責任な言葉あるか?と思っていました。なにより自分はそんな時間なんかに頼っていたら、解決する前に死んでしまうと思っていました。
残念ながら、時間は解決してくれません。先ほど説明した様に孤独感は繰り返し脳の中に刷り込まれパターン化していきます。同じ状態で時間が経てばたつほど、そのバイアスは強固なものになっていきます。
ではなぜ時間が解決してくれると良く言うのでしょうか?確かに時間が経った今私は孤独感を感じる事はほぼありません。なぜか。それは時間が経ったからではなく、下記のプロセスを踏んでいるからです。
- どうせ孤独と諦める
- 環境が変わる(大学や、就職や、異動など)
- 孤独でない体験がたまたま生じる(私の場合は、大学で大阪人に“何ひとりで飯食っとんねん、と陽キャが学食で声をかけてきた)
- 似たような体験が様々な部分で繰り返される
- 「自分がかけていたバイアス」に気が付く
- 人との関係の定義が変化していく
その結果、かつては「いつもそばにいてくれる人=信頼できる友人」だった定義が、
・自分の行動思考特性を理解している人
・自分の価値観を知っている人
・自分に正直な意見が言える人
・一緒に遊んでて楽しいと思える人
に変化しました。
このすべてのプロセスを今すぐに体験する事はできません、なので時間が解決してくれると言われるのです。
大切な事は「新しい環境で新しい体験をする事で、新たな視点を持つことです」
孤独を抜け出すオススメのアプローチ
環境を変えろと言っても、、転校するのか?これはなかなか難しい。
そもそも親に理由を説明しずらいし、逃げ出したように見えるのも悔しい。
私は学校の外にもう一つ活動対象を持つことが重要だと思っています。
・バイト
・塾
・クラブ活動(部活ではなく)
でもよいです。そう言った環境を持つことで自分の生きている世界が拡がります。(私の場合は部活で揉めて辞めてしまい帰宅部だったので、さらに孤独を深めた)
いやいや、バイト先でも孤独だよ、塾でも同じだと感じている方もいると思います。
そこで筆者がおすすめしたいのがスモールビジネスです。
スモールビジネスといっても、難しいことではありません。
- 自分の得意なことを活かして
- 小さく一人で始められる
- PCやスマホだけでできる
そんな小さな“自分だけの仕事”を作るということです。
たとえば、
- ハンドメイド作品をネットで販売する
- YouTubeで自分の好きなことを発信する
- ブログで自分の経験を言語化する
- SNSで得意分野を活かして発信する
- オンラインショップを開く
一人でやるので孤独は持ってこいの状況ですし、人から感謝される事で”孤独でない体験”を得るのにも役立ちます。
今までの多くの環境は与えられてきたものではないでしょうか?学校も塾やバイトの関係も受動的で与えられたものです。自ら能動的に作った環境で自分の価値が社会に還元される体験が、孤独という感覚を打ち砕きます。
大きな投資は必要なく、スマホや、PCだけでできる事業も多く、資金力がない学生にもぴったりです。
ただ、スモールビジネスにはデメリットもあります。
ここからはより具体的なメリットとデメリットと孤独な人こそ向いている理由を解説します。
孤独な高校生がスモールビジネスをやるデメリット3つ
スモールビジネス自体で信頼できる親友は見つかるわけではない
スモールビジネスは個人で人に価値を提供するものです。すでに親友がいるのであればその人と一緒に取り組む事はできますが、スモールビジネスを運営していく中で親友を見つけるという事にはそもそも向いていません。
ただ、友達というのはひょんな事でできるもので、狙って作るものでもありません。まずは自分に自信を取り戻す事が大切だと思っています。
余談ですが、ゆくゆくはこのブログやXが、スモールビジネスオーナー同士がつながれる場所になれば良いなと思っています。
バイトの様にすぐにお金がもらえるわけではない
スモールビジネスはすべて一から事業を考え、準備をし、実行していきます。
始める事自体は1日~1週間くらいあればできると思いますが、最初はなかなかうまくいかないのが普通です。
バイトの様に1時間働いたら1000円貰えるという類のものではありませんので、売り上げができるまではそれなりの労力と時間を費やす必要があります。
失敗する可能性もある
最初に始めたのはうまくいかなくて、色々な事を試して今の形がある、というのはよくある事です。もちろん最初に筋の良い(成功する可能性が比較的高い)ビジネスを構想する事はできます。だからと言って必ずしも成功するわけでもありません。失敗した時に、やっぱり自分なんて…。と思ってしまう事もあるかもしれません。
しかし、それ以上に、得られるものがたくさんあります。
次はメリットを見ていきましょう。
それでも孤独な高校生がやる価値がある5つの理由
新たな環境を持つ事ができる
学校は閉ざされた社会です。毎朝そこに行き、夕方まで同じ教室で授業を受け、同じ仲間と部活などに励んだり励まなかったり。
それが毎日続くものだから、そこで居場所が無ければ自分の居場所はこの世の中にはないのだと感じてしまいます。
しかし実際は、星の数ほどあるコミュニティの1つにすぎません。自分の生きている世界を拡げる事はここに居場所が無くても大丈夫、と心に余裕を生み出します。
自分の存在に感謝される事で自信が付く
例えばあなたが何かをハンドメイドで作って販売したとしましょう。
それを買ってくれる人がいます。そして「とても素敵な商品ありがとうございました。大変満足しています、大切にしますね」とメッセージがもらえます。
人から感謝される事で自分の存在の価値を冷静に見直す事ができます。
これは、ただのネットでの共感のコメントではなく、リアルな感謝の言葉です。ありがとうと言われる事で自信が付き、自分の孤独感は少しずつ解消されていきます。
アルバイトでもお客さんに感謝される事はあるでしょう。ただそれとは明らかに違う気持ちを味わう事ができます。
アルバイトの目的:お金を稼ぐこと
時給制の場合➡「一定時間そこに居続ける事」で賃金が発生。
スモールビジネスの場合➡誰かの役に立たなければ賃金は発生しない。
相手を喜ばせるために事業をし、喜んでもらうという経験はアルバイトでは味わう事は難しいでしょう。
孤独思考と分離できる
孤独だと感じる場合は、継続、断続的に孤独を味わっている事になります。そのうちにいつでも自分は孤独であると感じるようになり、自ら孤独を味わい、涙したりするでしょう。私の場合は一人でいるときも悲しくなるような曲を聞き、夜の公園でよく孤独に浸っていました。
学校の人たちを喜ばせる気にはなれないと思いますが、世の中の困っている人の役に立つ気にはなるはずです。そういう時間を半強制的に作り出し、孤独の世界と切り離す時間を持つことができます。
大学受験で役立つ、就職活動でも役立つ
学生起業も増えてきましたがまだまだ少数派です。この経験は失敗してもうまくいっても必ず糧になります。
大学の面接なんて、100人いたら95人は
- 勉強
- 部活
をどう頑張ったかしか言いません。というか言えません。就活でも同じです。それに加えて
- バイト
- バックパッカー(旅行)
- 留学
の話くらいしか出て来ません。
つまり、社会に出るという前提で考えた時に、自らビジネスを考案し実行してきた経験を語る事ができる時点で5%の逸材になれます。
・どうしてスモールビジネスを始めたのか
・なぜそのビジネスを構築したのか
・結果、何を得たのか。
たったこれだけの話の中で、
・逆境を乗り越えようとする行動力
・自分の特性の深い理解
・問題や困難な課題に対するアプローチ
・大切に思う価値観
などを語る事ができます。そして、そこには圧倒的な説得力があります。おそらく面接で落ちる事はないでしょう。
(長年、一部上場企業への学生のリクルート活動をしていますがそこまで話せる人はほぼいません)
自分に必要な技術やスキルを見つける事ができる
普通科の高校生では将来の大学選びも難しいでしょう。
小中高と皆と同質である事を求めておいて、急に大学受験で専攻を決めろと言われても無理があります。
そもそも学科固定で選ぶほうが珍しい気もします。大学を決めて、文系理系の入れる学科を受ける人、多かったですね。
ただ、自分が何者かという点でいうと、大学よりも学科の方が重要です、専攻なのですから。
私が勧めるスモールビジネスでは自分の資質とか才能を活かして、ビジネスを構築します。そのビジネスの実行に必要な“技術”や“スキル”があります。
技術やスキルはあくまでも後天的に習得可能で資質等の先天的な特性とは異なる概念です。
ビジネスを考える中で、いまはこれしかできないけど、このスキルがあればこんな事もできる!と思う事がきっとあります。それを大学で学べばよいのです。
仮に事業がうまくいかなくてやめたとしても、向いていない学科が分かるだけです。
孤独な人がスモールビジネスに向いている理由3つ
人の悩みに気が付く事ができる
まず、私の経験として孤独を感じていた人は人の気持ちに気づける人が圧倒的に多いように感じます。繊細だからこそ、この人は今どう思っているかなどがなぜか手に取るようにわかってしまう。そんな感覚になったことはありませんか?これはスモールビジネスの事業を構想する上で非常に重要です。他者に対するより深い共感や気づきは、インサイトとも言われ、それを射たビジネスは成功する可能性が高いです。
自分を内省する時間が人よりある
普通の高校生はその時楽しい事を楽しいように過ごしているだけで自分が何者かを考える時間はありません。孤独な人には時間があります。自分の過去や考え方の癖、行動の癖を把握する事で自分の資質が見えて来ます。これを活かすビジネスにする事で自然と結果はついてきます。
個性的な場合が多い。
日本の学校教育は個人に合わせて教育するというよりはむしろ、皆と同じ、同質である事を求めます。それが当たり前になりすぎて、生徒の中に同質でない物がいれば自然と排除しようとします。結果孤独な人が出てきます。出る杭は打たれるという事です。
逆に言えばあなたは個性的で独自性があります。スモールビジネスにおいて独自である事は非常に重要です。
少し戦略の話になりますが、大きな市場があれば大企業が大量の人材と資金を投入して取りに来ます。勝ち目はほぼありません。
ただ、ニッチ(市場がとても小さい)場合にはどうでしょうか、1000億円の市場を持っている大企業が、1億円の市場に取り組むでしょうか、やりません。10人の人材を投下しただけで1億円です。社内調整や広告を打つ価値はありません。
だからこそスモールビジネスはニッチを攻める事が重要です。その上で個性というものはとても役に立ちます、ニッチな市場に刺さるあなたの個性がはまれば、少ない競合の中で勝ち抜く事ができるはずです。
まとめ
孤独とは、「誰にも必要とされていない」という感覚。
スモールビジネスは、「自分の価値で誰かに貢献できる」体験を通して、その感覚を根本から変えてくれるものです。
しかもそれは、偶然ではなく、仕組みとして再現できるものであり、誰でもつくる事ができます。
頭で理解する事は必要ですが、重要な事は行動に移す事です。
このブログでは、スモールビジネスの始め方やアイデアも紹介していきます。
同じように孤独と向き合う人たちが、自分で自分の未来をつくれるように──
応援しています。
自分の価値観を見直すための記事も書いていますので、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
価値観や自分の得意なことが分かっている方は、実際の事業のコンセプトを練ってみましょう。やり方も解説していますのでぜひ読んでみてください。
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